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実在企業名で「有料動画の未納料金が発生している」と脅すSMS詐欺に注意 [成りすまし]

偽のDMM.comをかたり、利用した覚えのない有料動画サイトの未払料金をSMS(ショートメッセージ)で請求する事業者の相談が増えているとして、東京都と消費者庁は2月28日、注意を呼びかけた。

偽DMMの架空請求SMSは、昨年1月に消費者庁が注意喚起を行ったが、その後も発生が止まらないことから、東京都と消費者庁が合同で調査を行ったという。

SMSは、携帯電話やスマートフォンの電話番号あてに短いテキストメッセージを送る機能のことで、「Cメール」や「ライトメール」などと呼ばれることもある。このSMSを使って、「有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しております。本日連絡なき場合、法的手続きに移行します。DMM相談窓口 03-○○○○-○○○○」などと記載したメッセージが送られてくる。

送られるメッセージには、ほかにも何種類かの文面があり、「DMM相談窓口」のほかに「DMM」「DMM.com」「DMMコンテンツ」などいろいろな名前と電話番号のパターンがあるという。

 DMM.comは、動画配信サービスなどを提供する実在する事業者だが、本件とは全くの無関係。本物のDMM.comの有料動画サービスは前払い方式であるため、未払い料金が生じることもないそうだ。そうした事情を知らず、メッセージを見て不安になり、記載した電話番号に電話をしてしまうと、相手の術中にはまってしまう。

 東京都の発表資料によると、電話をしてきた対手に対し、「○月~○月分の○か月分未納です。同意画面を良くみていないんじゃないですか」や、「平成28年○月○日に○万円の動画を見ている。料金を滞納しており、毎月のように督促しているのに、そちらが応じない」と欺き、「顧問弁護士を通じてこの件について提訴を依頼しているのですでに提訴していると思う。一般的には裁判になるとこの金額では済まない。」「誤操作したことによる請求の場合もある。いったん○○万円を払ってもらえば、手数料が○千円かかるが私が弁護士に依頼し9割は戻る」などと告げて支払いを求めるという。

 支払い方法には、コンビニエンスストアでアマゾンや楽天のギフト券(プリペイド方式の電子マネー)を購入し、ギフト券に記載されている番号を伝えるよう指示するそうだ。この番号を伝えると、ギフト券の額面の金額が相手に渡ってしまう。番号を連絡して来た相手には、その後も他の有料動画サイトで未払い料金が生じているなどとしてさらに支払いを求めて来たり、応対した弁護士を名乗る者から、有料動画サイトの未払い料金の名目で金銭の支払いを要求されたりする事例もあるそうだ。

 「実在する事業者やサービスを名乗り未払い料金を支払うよう求める」「本日中に連絡がなければ法的手続きに移行するなどといって脅す」「ギフト券で支払うよう指示する」といった手口は、典型的な架空請求詐欺なので、くれぐれも相手に連絡をとったり、支払いに応じたりしないよう注意したい。不安な方や不審な点のある方は、最寄りの消費生活センターや警察に相談することをおすすめする。身近な消費生活相談窓口を紹介する消費者ホットラインは、局番なしの「188」。最寄りの警察署の相談電話は、全国共通の短縮ダイヤル「#9110」。

 なお、下記の過去記事に「7月までの被害額は14億円超」とあるが、「7月の被害額は14億円超」が正しい。警察庁がまとめた2016年に全国の警察が認知した架空請求詐欺は、3759件、被害額は約158億円。その約半分あたる1861件を、本件やワンクリック詐欺のような「有料サイト利用料金等名目」を手口としたものが占める。支払い方法にギフト券を用いる手口は、認知件数1267件、被害額7.7億円で、大半がこの「有料サイト利用料金等名目」の架空請求詐欺によるものという。

(2017/03/02 セキュリティ通信)

【関連URL】
・SMSを用いて有料動画サイトの未払料金などの名目で金銭を支払わせようとする「株式会社DMM.comをかたる事業者」に関する注意喚起(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/pdf/170228adjustments_1.pdf
・「偽DMM」にご注意ください(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/02/28/05.html
・DMMを装った架空請求について(DMM.com)
https://terms.dmm.com/fictitious/
・振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の被害状況(警察庁)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/higaijoukyou.html
・平成28年の特殊詐欺認知・検挙状況等について[PDF]
https://www.npa.go.jp/sousa/souni/hurikomesagi_toukei2016.pdf

【過去記事:セキュリティ通信】
・「架空請求詐欺」全体は減少、「有料サイト利用料金」名目の被害は増加
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2017-02-08
・詐欺被害のトラブル解決うたう探偵業者に注意
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2017-01-05
・「有料動画閲覧履歴がある…」実在する業者をかたるSMSに注意
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-12-28
・実在するネット関連会社かたる架空請求に注意--7月までの被害額は14億円超
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26
・インターネットでトラブルにあうシニアが増加、60代で顕著(国民生活センター)
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-09-13
・「コンビニ払い」指示する架空請求に注意(国民生活センター)
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-07-11
・止まらないインターネットの消費者トラブル――ネット通販、架空請求、スマホと高齢者
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31
・「架空請求詐欺」過去最悪の被害額に――騙されやすい典型的手口とは
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-01-29
・架空請求、こんな手口にも注意~音声ガイダンスや裁判所の偽装など
http://security-t.blog.so-net.ne.jp/2016-01-15